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2007年12月



 腰や膝の痛みは二本足動物である人間の宿命とも言われています。数々の疾患がありますが慢性の場合は、整形外科的なチェックをした上で生活習慣の見直しをして下さい。

 膝と腰の疾患は、整形外科領域のメタポリック症候群と言っても過言でないと思います。共に体重の影響を受けやすいので標準体重(身長から100を引いて0.9をかけた値)を目指して、運動を心がけましょう。

 で最も負担のかかるところは、椎間板が前方に傾いている腰椎仙骨移行部(ようついせんこついこうぶ)です。腰は正常では軽く前方に曲がっていますが(前弯)、前弯の強い人に腰痛が多いようです。特に肥満体系や女性でハイヒールを履く人は注意が必要です。

 で負担のかかるところは内側で、O脚の人に多い変形性膝関節症が代表的な疾患です。O脚傾向の人は、靴底の外側が磨り減る事が多いのです。靴底をこまめにチェックして新しい靴に履き変えるか靴底を手直しするよう心掛けてください。足底板(アウターウェッジ)で体重移動を図るのも効果がありますので、医療機関で相談して下さい。
バランスのよい運動を心がけ、栄養・休養・減量を意識し、偏った生活習慣は避けて下さい。








 椎間板の障害や関節軟骨の磨耗を少しでも防ぐためには、体重のコントロールと共に筋力訓練が重要になります。腰痛では腹筋・背筋に加え股関節周囲の筋肉を、膝痛では大腿や下腿部の屈筋・伸筋をバランスよく鍛え、変形進行の防止を図るのが大事です。
 浮力を利用した水中歩行や水泳、自転車もお薦めの運動です。筋力で自然のコルセットを作る気持ちで、体に貯筋しましょう。

 下肢症状(放散痛、しびれ)の強い時は、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)が原因で神経が圧迫されている場合があります。症状の続く場合はMRIなどの精密検査が必要です。また内臓疾患由来の可能性もありますので、内科(胆石症、急性膵炎、胃・十二指腸潰瘍等)、泌尿器科(尿管結石等)、婦人科(子宮内膜症等)受診も考えて下さい。

           


ストレッチ体操や筋力強化訓練などの運動療法の基本

★痛みの出る体操はしない
★呼吸を止めない
★翌日に疲労が溜まる場合は運動量を落とす
★続けること(3ヶ月後に効果あり)
★ストレッチは体が温まってから行う
★筋トレとストレッチをバランスよく行う




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